のんびり、ゆったり、日々のつれづれ

物覚えが悪く、なかなか思い出せない私だが、鮮明に残っている出来事がある。
あれは高校生くらいかな。
とても大好きな番組があって、その日の放映はまさしく私が望んでいた展開だった。30分だったが、一言一言が脳に刻みつけられていくような感覚だった。頭について離れないので、書き出してみようとペンを持った。
書く手が追いつかないくらい、どんどん番組の内容が浮かびあがる。急いで書いたので腕は痛くなったが、何かに憑かれたように筆記していく。ここはどんな台詞だったかな?と思う間もなく、書き終わった。気分は爽快そのもの。痛む腕も何のその、やり遂げた思いでいっぱいだった。
後日、再放送があった。自分が書いたものと照らしあわせると、99%は合致していた。驚いたね…。やればできるんだと、自分で感心した。
今のところ、その経験は1回しかなく、この先あるかどうかも不明だが、人間の能力ってすごいな、と思った出来事だった。

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