のんびり、ゆったり、日々のつれづれ

住まいを考える

身に合ったシングルライフを送りたい。
過去何度そう思ったことか。
私が育った頃は、きょうだいでひと部屋は当たり前だった。さすがに異性の場合はひと部屋ずつだったので、私は友人が羨ましかった。同性なんて「子供部屋」とひとくくりにされ、プライバシーも何もあったもんじゃなかった。片方が風邪を引けば当然感染する。
建築関係の仕事をしていた父から、たくさんの間取り図を裏紙としてもらっており、小さい頃からその図面を見るのが好きだった。いつか日本庭園のあるような日本家屋に住みたいとささやかに思っていた。
仕事をするようになり、そこでやっと夢の「一人暮らし」が始まった。
描いていた部屋とは程遠い、前住人が残したヤニだらけの壁、砂埃で老朽化した網戸、カビだらけの浴室。唯一外に面した窓は、正面が畑、その向こうは煤煙だらけのバイパスだった。それでもひとりで生活することは嬉しかった。
結婚と同時に一戸建てを購入した。当初は家族を持つ予定だったから、部屋数も考えていた。今ではその部屋は物置と洗濯物を干す部屋になっている。そして二人で住むにはちょっと広すぎて寂しくなることもある。
自分の部屋。この家では作っても誰も文句を言わないが、あれほど欲しがっていたものが作れなくなっている。
第一条件として、私はロフトベッドを入れ、立体的に効率的に部屋を作りたい。そうなるとひとりずつで寝ることになる。つけっ放しで眠り込む夫を煌々と明るい電気が照らす。もったいない。だからといって、ロフトベッドではなく子供が使うような2段ベッドで寝るのもどうかと思う。そう考えて、いまだに実行に移せない。

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